20200521-00037642-bunshun-000-2-view
 夏も球児たちは聖地・甲子園球場の土を踏むことが出来なくなった。悔しいくらい爽やかな陽気となった今日も憧れの舞台はプロの技によって整えられている。プロ野球の開幕日もなかなか定まらない中、コンディショニングが大変なのは選手だけではない。舞台となる球場も開幕に向けて整えていく必要があるのだ。

“神整備”で知られる阪神園芸ですら、例年とは違った態勢で開幕を待っている。
「やっぱり使わないといい状態にならへんのよ」

「寂しいなぁ~」

 電話口でそう漏らしたのは阪神園芸・甲子園施設部長の金沢健児さんだ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で阪神タイガースは3月26日から活動を休止。甲子園球場の使用も禁止となったため、阪神園芸の職員も数日間の休みを強いられることとなった。しかし、グラウンドは生き物である。4月2日からグラウンド整備を再開。緊急事態宣言が発令された中でも選手たちが躍動する舞台を守り続けていた。自家用車や自転車、徒歩など公共交通機関を使わない方法で職員は通勤。15人のスタッフを甲子園、鳴尾浜それぞれ2班ずつ、あわせて4班にわけて作業を進めている。通常の人員では4班にわけると人手が足りないため、グラウンド整備部門を経験した他部署の職員が応援に来てくれている状況だ。

「土も風化してしまうというか……やっぱり使わないといい状態にならへんのよ」

 本来なら、毎日のように選手たちが駆け回るグラウンド。風が当たったまま放っておくと固くなってしまうため、ぬか床のようにスパイクの刃でかき混ぜる方が柔らかい土になるという。タイガースのチーム練習が始まった今は土の状態は良くなってきたそうだが、ファールグラウンドや各ポジション間(三遊間や二遊間など)は今の練習ではそこまで選手の足が入らないため、阪神園芸の職員が少ない人数でいつも以上に深く丁寧に土を混ぜるように整備をして土のコンディションを保っている。

 一方、芝生に関しては「使わない方が、傷みが少ない」という。しかし、水や栄養を与えなければ枯れてしまい、放っておくと髪の毛のように伸び放題になってしまう。綺麗な青々とした芝生を作るにはこまめな手入れが必要なのだ。シーズン中は毎日同じ状態にする必要があるため、芝刈りは毎日行われる。今は2日に1回の芝刈りだというが4月以降は芝生の成長が著しく、水分を豊富に与える必要がある。試合はなくとも、仕事は変わらない。阪神園芸のプロの技は毎日甲子園で発揮されている。

以下、全文を読む


 



【この記事への反応】

・阪神園芸さん、
ホントに職人芸にて、いつも良いグランドをつくっていただいている。
プロ・高校野球他、興行が無くなってしまった、厳しい局面続きますが、今後も、引き続き良い仕事をお願いしたいと思います

・我々が野球観戦に熱中できるのも、こうした方々のおかげであると実感します。高校野球など、限られた時間でグラウンド整備を行う仕事ぶりにもお見事と思いますね。
こうした当たり前の日々が早く戻ってくることを願うしかない。

・天然芝の成長には良いのか?
球場を使用しなくても職人さん達は管理をしなくちゃいけないから
お仕事頑張って下さい。

・「無くてはならない裏方さん」ってどの世界にも少なからずいるだろうけど、阪神園芸さんは野球界の代表的な例だよなあ。
阪神園芸さんがその技術をいかんなく発揮した上で、選手たちのプレーを我々も楽しめる時が、一日でも早く訪れることを祈ります。

・いつも楽しく美しく観戦できるのも阪神園芸さんのお陰ですよね。「なくてはならない裏方さん」なんて言われますが裏方ではなく純然たる「レギュラー」です!高校野球は残念でしたがまたプロ野球でお願い致します。

・土のグラウンドって芝よりも管理が難しそうだな。
使用しなければ硬くなってしまうんだろうから天下の阪神園芸でも苦労するのかな?
今年は公式戦もそうだし、夏場の甲子園もないからなおさらな気がします。

・コロナがどこまで影響を及ぼすのかという現実が、まさか阪神園芸にまでとは、さすがに考えが及ばない。
失業者が100万人単位で出るだろうという想定もある中で、自分もその渦に巻き込まれる覚悟はしておくべきだろうな。

・すでに伝統工芸。
なんとか綺麗な芝生と土を維持していただいて、選手たちに元通りのプレーをしてもらいたい。

・グラウンド整備ありがとうございます。
早く使えるようになるといいですね。

・野球の聖地を支えている阪神園芸には感謝しかない



    このエントリーをはてなブックマークに追加



    コメント

    コメントフォーム
    記事の評価
    • リセット
    • リセット