富士山に近い沼津の地で体を動かす虎のエースに、ＷＢＣ〝落選〟の報が舞い込んだ。しかし、青柳が見すえていたのは「３・３１」。自身初の開幕投手をつかみにいく。

「昨日（１６日）タイガースから電話があった。ＷＢＣ（メンバー）から外れたっていうので。入れ替え枠には入っているんですけど、３０人枠には入っていない。タイガースの開幕の方に照準を合わせていきます」

昨季は２年連続最多勝に投手３冠。栗山ジャパン入りも有力視され、右腕も来るべきときに備えてＮＰＢ球とＷＢＣ使用球を併用して練習してきた。ただ、決まったことは引きずらない。すぐさま虎での戦いに視線を向けた。

「タイガースの開幕」という言葉に力を込めたように、意欲を燃やすのは開幕投手だ。一昨年には名乗りを上げるも、藤浪が開幕投手を務めた。昨季は内定を勝ち得ながら、直前で新型コロナウイルスの陽性判定を受けて離脱となり夢散した。

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